【第2弾】入れ歯は作って終わりではない!義歯管理と日常の口腔ケア

こんにちは!まつお六甲歯科クリニックです。
10月21日に開催された多職種連携研修会の内容を、シリーズでご紹介しています。
第2弾のテーマは、「義歯(入れ歯)の管理と日常の口腔ケア」です。
■ 入れ歯を作れば、食べられるようになる?
「入れ歯を作れば、また食べられるようになる」
そう思われることもありますが、実際には必ずしもそうとは限りません。
特にご高齢の方では、お口の状態だけでなく、全身状態や認知機能、食べる力、生活環境など、さまざまな要素が関係しています。
そのため、入れ歯を作ること自体がゴールではなく、その方が安全に、楽しく食事を続けられることが大切です。
■ 入れ歯への対応には4つの選択肢があります
入れ歯に問題がある場合、必ずしも新しく作り直す必要はありません。
① 新しく作る
現在の入れ歯が使用できない場合などに、新しい義歯の製作を検討します。
② 調整する
痛みやゆるみ、噛み合わせなどを調整し、今ある入れ歯を快適に使えるようにします。
③ 使えるように支援する
入れ歯に慣れるための練習や、食事の工夫、周囲の方による着脱・清掃のサポートを行います。
④ 今は作らない
全身状態やご本人の希望などを踏まえ、無理に義歯を製作しない選択をすることもあります。
大切なのは、その方の状態に合わせた対応を考えることです。
■ 毎日の入れ歯のお手入れも大切です
入れ歯を長く快適に使用するためには、日常的な管理が欠かせません。
基本となるのは「外す・洗う・保管する・確認する」の4つです。
入れ歯専用のブラシなどで清掃し、適切に保管するとともに、破損や汚れ、適合状態を確認することが重要です。
また、入れ歯だけでなく、残っている歯や歯ぐき、舌など、お口全体のケアも忘れてはいけません。
■ こんな変化があれば歯科にご相談ください
- 入れ歯が当たって痛い、口内炎ができている
- 入れ歯が外れやすい、ゆるくなっている
- 食事量が減った、食べにくそうにしている
- 今まで使っていた入れ歯を急に使わなくなった
こうした変化には、お口のトラブルが隠れている場合があります。
ご本人から訴えがなくても、介護職の方やご家族が日常の小さな変化に気づくことが、早期の対応につながります。
■ 私たちが大切にしていること
訪問歯科診療では、入れ歯の製作や調整だけでなく、その後の使用状況やお口の健康状態を継続的に確認することも大切にしています。
ケアマネジャー、訪問看護師、介護職の皆さまと連携しながら、患者さま一人ひとりの生活に寄り添った歯科医療を提供してまいります。
目指すのは「入れ歯を作ること」ではなく、「いつまでも安全に、楽しく食べられること」。
これからも地域の皆さまのお口の健康と、日々の食べる楽しみを支えていきたいと思います。
次回の第3弾では、「口腔ケアは『やり方』より『設計』」をテーマにご紹介します!
まつお六甲歯科クリニック
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