乳歯の虫歯を放置してはいけない理由
- 2026年9月1日
- ♪虫歯♪

「乳歯はいずれ永久歯に生え変わるから、虫歯になっても大丈夫」
このように思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、乳歯には食事をするだけでなく、これから生えてくる永久歯を正しい位置へ導いたり、お口の成長を支えたりする大切な役割があります。
そのため、乳歯の虫歯もそのまま放置せず、早めに確認・治療していくことが大切です。
今回は、乳歯の虫歯を放置しない方がよい理由についてご紹介します。
1.これから生えてくる永久歯に影響することがあります
乳歯の下では、次に生えてくる永久歯が少しずつ成長しています。
乳歯の虫歯が深く進行して歯の神経まで達し、さらに歯の根の周囲に炎症が広がると、その近くで成長している永久歯に影響を及ぼす場合があります。
状態によっては、永久歯の形成や生えてくる位置などに影響する可能性もあります。
「どうせ生え変わる歯だから」と考えず、虫歯が小さいうちに対応することが大切です。
2.乳歯の虫歯は進行しやすい特徴があります
乳歯は永久歯と比べると、歯の表面を覆う「エナメル質」や、その内側にある「象牙質」が薄くできています。
そのため、虫歯になると比較的短期間で内部まで進行することがあります。
見た目では小さな虫歯に見えていても、実際には歯の内側で思った以上に進んでいるケースもあります。
特にお子さんの場合、自分から「歯がおかしい」「しみる」とうまく伝えられないこともあるため、定期的に歯科医院で確認することが重要です。
3.痛みや食事に影響することがあります
虫歯が進行すると、
・冷たいものがしみる
・甘いものを食べると痛む
・噛んだときに痛い
・何もしなくてもズキズキする
といった症状が出ることがあります。
歯が痛くなると、お子さんは無意識のうちに痛くない側だけで噛んだり、硬い食べ物を避けたりすることがあります。
食事が十分に楽しめなくなるだけでなく、痛みによって機嫌が悪くなったり、夜眠りにくくなったりすることもあります。
症状が強くなる前に治療できれば、お子さん自身の負担も少なく済むことが多くなります。
4.将来の歯並びに影響することがあります
乳歯には、永久歯が生えてくるためのスペースを確保しておくという大切な役割があります。
しかし、大きな虫歯によって乳歯を本来の生え変わりの時期よりも早く失ってしまうと、隣の歯が空いたスペースへ少しずつ移動してしまうことがあります。
その結果、永久歯が生えてくるためのスペースが不足し、歯が重なって生えたり、歯並びに影響したりする場合があります。
乳歯をできるだけ適切な時期まで残すことは、永久歯の歯並びを守る意味でも重要です。
5.乳歯の時期から予防習慣を身につけることが大切です
乳歯の虫歯治療も大切ですが、それ以上に大切なのが「虫歯をつくらないための習慣」です。
小さい頃から、
・毎日の歯磨き
・保護者の方による仕上げ磨き
・甘い飲み物やおやつの摂り方を見直す
・定期的に歯科医院でチェックする
・必要に応じてフッ化物を活用する
といった習慣を身につけておくことは、永久歯に生え変わった後のお口の健康にもつながります。
歯科医院は「虫歯ができてから行くところ」だけではありません。
虫歯を早期に発見したり、虫歯になりにくいお口をつくったりするために、定期的に通っていただくことをおすすめします。
乳歯の虫歯も早めにご相談ください
乳歯はいずれ永久歯に生え変わります。
しかし、生え変わるまでの間には、食事をすることはもちろん、永久歯が正しく生えるためのスペースを守るなど、さまざまな役割があります。
「まだ乳歯だから大丈夫」と思わず、小さな変化でも気になることがあれば一度歯科医院で確認してみましょう。
虫歯は早く見つけるほど、治療の負担を小さくできる可能性があります。
お子さんの歯を守るためにも、乳歯の時期から定期検診と予防を大切にしていきましょう。