☆歯肉増殖症(抗てんかん薬) お薬と歯科治療ー③
- 2021年8月21日
- ♪歯科治療とお薬♪
こんにちは!神戸市灘区にあります、『まつお六甲歯科クリニック』院長の松尾です。
以前、患者様からこんな相談がありました。「歯茎がブヨブヨしてきました。ネットで調べたのですが、この薬が原因かと思って相談に来ました・・・。」お薬を拝見しますと、てんかんに対して用いられるフェニトインというお薬でした。
このフェニトインというお薬は、長期間服用した場合、副作用として約50%の方に歯茎の腫れが見られます。
一言に歯茎の腫れといっても、歯を覆いつくすほどに歯肉が腫脹してきます。
重要なことは、歯肉の腫れを予防するために、口腔ケアを行うことです。
フェニトインを服用している方で、歯石の多い方はそれが歯肉への刺激となってしまい、歯肉腫脹を来しやすくなります。勿論、ご自宅でのブラッシングも重要ですが、歯科医院での定期的なメンテナンスも重要です。隠れたところに、歯石や虫歯がないかチェックさせていただきます。しかしながら、歯茎は腫脹・増殖してしまった場合は、極力お口を清潔に保ちましょう♪
また別の種類の抗てんかん薬への変更をすることで、腫れが改善する場合もございますので、処方医師と連携をとって相談させていただく場合もございます。
歯医者で処方されるお薬ではありませんが、歯茎に影響を及ぼすお薬を紹介いたしました。
まつお六甲歯科クリニックでは、お口のトラブルを多方面から解決するお手伝いをさせていただければと考えております。
★★★まつお六甲歯科クリニック★★★
兵庫県神戸市灘区八幡町1-7-12 1F(阪急六甲駅徒歩3分)
TEL 078-842-8686
院長 松尾健司