☆今さらですけど、プラークって何??
- 2021年7月17日
- ♪プラークコントロール♪
こんにちは!まつお六甲歯科クリニック院長の松尾です。
テレビや広告で耳にする『プラーク』ってどういうものかご存じでしょうか?
簡単に言うと『歯の表面にみられる細菌のかたまり』の事を指します。ただ単なる汚れではなく、細菌がバイオフィルム(排水溝のぬめりの様なもので細菌が連絡を取り合っています。)を形成したものになります。1mg中になんと10億もの細菌が住んでいるといわれています。
◎question①
このプラークを磨かずに放置するとどうなるのでしょう?
♪Answer
プラーク中の細菌が出す毒素によって、歯茎の破壊が始まります。すると、歯と歯茎の境目の溝が深くなります(歯周ポケットが深くなります)。その細菌たちは、どんどん歯茎の奥深くに破壊を進め、歯の周りの歯茎や骨を壊すことで、歯周病が進行します。
◎question②
では奥深くまで住み着いてしまった細菌をどの様に減らしたら良いのでしょうか??
♪Answer
先に結論から言いますと、歯茎の上のプラークを綺麗にすると、歯茎の奥深くに入り込んだプラーク中の細菌は減らすことができます。すなわち、ブラシの毛先が届きにくいところの細菌もとれる範囲のプラークを取り除くことで効果的に減らすことができます。
(引用文献)Smulow JB, Turesky SS, Hill RG. The effect of supragingival plaque on anaerobic bacteria deep periodontal pockets. J Am Dent Assoc 1983 ; 107 (5) :737-742.
歯周病と診断されてしまっても、諦めずにプラークコントロールを行うことで、進行を遅らせることや歯周組織の回復が期待でします。